鋼板巻立て工
steel plate rolling
鋼板巻立てとは、橋梁耐震補強工事において、耐力が不足した既設柱部材などの全周に鋼板を連続して配置し、既設部材との一体化を図り合成構造とすることにより、必要な性能をの向上を図る工法であり、鉄筋コンクリート橋脚などに適用される。施工空間に制約があり、増厚する空間がない場合や比較的規模の大きい橋脚で死荷重の増加を抑える目的で使用されます。施工内容としては、補強が必要な橋脚に厚さ6-12mmの鋼板(SS400)を隙間に無収縮モルタルやエポキシ樹脂を充填することで接着します。平成7年兵庫県南部地震の復旧時に多く用いられた工法で、死荷重が少なく、変形性能の向上が見込まれます。充てん厚さが大きくなると、側圧により鋼板の変形の恐れがあるため、注入時には支保工を設けたほうが良いです。
設置手順
- STEP.01
- 掘削
- STEP.02
- フーチングアンカー穿孔
- STEP.03
- 下地処理
- STEP.04
- 鋼板取付け
- STEP.05
- フーチングアンカー工
- STEP.06
- 現場溶接
- STEP.07
- モルタル注入
- STEP.08
- ケレン・清掃
- STEP.09
- 塗装
- STEP.10
- 根巻きコンクリート工
- STEP.11
- 埋戻し