炭素繊維巻立て工
carbon fiber wrapping
炭素繊維巻立てとは、橋梁耐震補強工事において、耐力が不足した既設柱部材などの外周部の全周に連続繊維シートなどの繊維材を連続して配置し、既設部材との一体化を図り合成構造とすることにより、必要な耐久性能向上を図る工法であり、橋脚などに適用される。補強が必要な橋脚に、幅250-500mmの炭素繊維(FRP)のシートを、含浸材料であるエポキシ樹脂を含浸させながら橋脚部の柱の周囲に巻きつけ接着する工法です。繊維の補強方向により曲げ、せん断補強が可能で、補強繊維が既設部材に対して鉄筋量を増加させたものと同等の効果が期待できます。炭素繊維は鉄と比べて引張強度が10倍、重量は4分の1と軽量で、非常に施工性に優れており、塩害などの劣化・腐食もなく防錆工法が不要でかつ、炭素繊維の種類には高強度型と高弾性型があり、鋼材の物性を凌ぐ高強度・高弾性・高耐久性を有します。
設置手順
- STEP.01
- 下地処理(ブラスト)
- STEP.02
- プライマー塗布
- STEP.03
- 不陸修正
- STEP.04
- 樹脂下塗(一層目)
- STEP.05
- 炭素繊維シート貼付(一層目)
- STEP.06
- 樹脂上塗(一層目)
- STEP.07
- 樹脂下塗(二層目)
- STEP.08
- 炭素繊維シート貼付(二層目)
- STEP.09
- 樹脂上塗(二層目)
- STEP.10
- 仕上材塗