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技術・サービス

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鋼板接着工

steel plate adhesive reinjection

百間川河口水門管理橋補強他工事での鋼板接着工により床板剛性向上のための補強工事完成後の橋梁裏の実例画像

鋼板接着工法とは、
橋梁耐震補強工事または橋梁補修工事において、既設の鉄筋コンクリート床版の下面に鋼板を接着させて、床版の剛性を増すことにより耐荷力の向上を図る工法です。

 補強材として用いる鋼板とコンクリート床版はアンカーボルトで固定し、隙間にはエポキシ樹脂系注入材等を注入することにより一体化を図ります。活荷重や増加死荷重に対して、既存の床版と一体となって抵抗することで、RC床板(コンクリート床板)やPC床板・鋼床板などの床板の剛性を高め、耐荷力の回復もしくは耐久性向上を図る工法です。この工法は、既設部材の主鉄筋量または配力鉄筋量不足を補う代表的な補強方法であり、床版と鋼板の間に注入した樹脂は、床版のひび割れにも侵入して、既存床版の耐久性を向上させます。

 昭和 47 年『道路橋示方書』以前の基準で設計された鉄筋コンクリート(RC)床板は、床版厚が薄く、配力鉄筋量が少ないなどにより、過酷な交通環境下では疲労損傷しやすく、鋼板接着補強工法による延命化対策が実施されています。

 鋼板接着工法が主として用いられるケースは、橋脚巻立て補強や床版補強になります。メリットは床版の断面を増加させずに、床版の強度や耐久性を向上させることができ、施工が比較的容易で、交通規制期間が短縮できる点が挙げられます。

 なお、時間経過により床版と鋼板の浮きや剥離などの再劣化や再損傷が生じる可能性があるため、補強寿命が比較的短い点がデメリットとなります。鋼板の浮きに対する補修方法としては、鋼板の上から樹脂の再注入を行う工法があり、鋼板再注入工法の補修効果により疲労耐久性の向上が期待でき、ある程度剛性が回復することも報告されています。

設置手順

  • STEP.01
    鉄筋探査
  • STEP.02
    アンカー削孔
  • STEP.03
    下地処理
  • STEP.04
    アンカー打設
  • STEP.05
    鋼板設置
  • STEP.06
    注入パイプ取付・シール
  • STEP.07
    樹脂注入
  • STEP.08
    養生
  • STEP.09
    仕上げ
  • STEP.10
    鋼板の塗装

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