支承取替工
bearing
橋梁にとって支承は、上部構造(主桁・主構)と下部構造(橋台や橋脚)の接点に設けられる構造部材であり、上部構造から伝達される荷重を確実に支持して下部構造へ伝達する役割を果たすため極めて重要な部材です。しかし、支承は常時荷重や桁の伸縮等の作用を繰り返し受ける過酷な部材であり、橋台や橋脚と桁の閉鎖的な場所に配置されているため、ボルトなどの腐食や劣化が生じやすい環境であります。
橋梁補修工事における支承取替工は、上部構造をジャッキアップして、劣化・損傷が生じた既設支承を新たな支承に取り替え、支承機能の回復・向上と落橋を防止する工法です。ジャッキアップは狭隘な空間のもと、通行車両・添加物への影響等を考慮する必要があります。補修を行う場合は、橋梁の構造形式、施工条件や環境など、対象構造物の条件に応じて補修方法を選択する必要があります。
設置手順
- STEP.01
- 補剛材設置
- STEP.02
- ジャッキアップ
- STEP.03
- 既設支承撤去
- STEP.04
- 支承据付
- STEP.05
- 沓座モルタル打設
- STEP.06
- ジャッキダウン